フライフィッシングとアウトドアが大好きな、一昔前の少年が竹竿屋をやってます。
2013.03.26.Tue 接着作業のポイント

今日の作業は接着です

Final削りを終えた、
Tip6本、Bat6本に接着材を塗り
バインディングします。

当然のことながら、

乾き始める接着材と競争をしながら、

ベタベタする接着材と格闘しながら

この間、息をするのも忘れるほど
集中して一気やります

冬でも汗をかくほど集中して
(風邪が治ります)

です。


 三角形の竹棒にゴミなどが無いかチェック
 (ゴミが噛み込むとゲームオーバーです)

 そして接着材を準備
 私は二液を混合するタイプなので
 調合します

 いよいよここからが接着本番です

 まずFinal済みの三角棒に
 薄く均等に接着材を塗布
 (薄く均等にするのがポイント
  このとき分厚いとアクションが狂います)

 六角に束ねてバインディングマシーンにセット

 次にバインディング用の糸をセットしますが、
 接着材のついた手袋では非常にやりずらい
 焦ると余計にもたつく・・・。
 やっとセッティング
 (エアーバインディングとか言って
  練習していた事もあります)
 
 まずは左巻き
 錘を変えたり、
 テンションを調整しながらバインディング
 (バインディングの強さもアクションに影響します)

 その後右巻き
 こちらも調整しながら、

 バインディング完了

 作業台で
真っ直ぐ、
 ネジレをチェック
微妙なネジレを
 作業台の上で転がしながら調整

 そして錘をつけて吊るして完了

 OK!


 Tip→Batの順で接着して一本分完了。

 接着材との競争終了です

 ホッとする
 達成感のある瞬間です




 あっ!忘れてました
 この作業の一番のポイントは、
 妻に
「接着するから30分間は手が離せないから」と
 伝えておく事です。
 以前、台所から飯ができたと呼ばれて
 エライ目にあいました。





 妻「ふーん、私が呼ぶのはエライ目なの・・・。」

 私「余計な事、書いてしまった・・。」


| 21:56 | - | - |

2013.03.05.Tue trapezoid

trapezoid=台形
(Web辞典より)

ボーリングのピンの残り方を
表すのに使ったりするようですが、
一般的にはあまりつかいませんね。

でもバンブーロッドビルドでは
以外と重要な形。

一般的には、
バンブーロッドと言うと、
六角とか
三角形が
ポイントのような気がしますが
台形も必要なんです。

ソリッド構造では
三角形が六つ集まり
六角を形成しますが、

ホロー構造の断面では、
台形が六つ集まり
六角を形成します。

ので私の作るホロータイプのロッドでは
重要です。

でもバンブーロッドといえば
やっぱり六角のイメージだったり

六角=ヘキサゴン (hexagon)は、
テレビ番組の名前になっていたりと
有名ですが、

trapezoid=台形 は、
やっぱり目立たない感じですね。



  縁の下の力持ち
  黒子
  裏方
   ・
   ・

どれも、目立たなくとも
無いと事が成り立たない重要な役割です。

trapezoidも
竿の表面には出ないけど、
ロッドの基本構造を支える
重要な形です。
まさに黒子。

そんな存在が好きですね。

そして、
そんな多くの黒子に支えられて
「100万ドルの価値を感じさせるロッドを作る」
これがやっぱり生き甲斐ですね。




  妻「お父さん、やっぱり派手好きじゃないの」

  私「 えっ!・・・」


| 18:51 | - | - |


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