フライフィッシングとアウトドアが大好きな、一昔前の少年が竹竿屋をやってます。
2012.02.23.Thu あー忙しい。。

先週からめちゃくちゃ忙しい
何が忙しいかと言うと、
二束(ビルダー+会社員)のわらじの
片一方の会社員。

平日はセブンイレブン、
加えて休日出勤。

気分的にイライラがつのってきていた。
昨晩の帰宅後、
深夜の食事を済ませたあと、
ついに我慢たまらず作業を始めた。

昨晩の作業はFinalの削り、Tip。
(Batはこの前の週末に済ませていた)

ディプスゲージで溝を合わせ、
カンナの刃を調整し、
削る。

 1本目
 2本目
  ・
  ・

と作業を進め。
6本終了。

マスキングテープで6本を六角形に束ねる。

ピッタリ合ってる六角Tipにホッと。

時計を見ると2時33分。

久々にスッキリしている自分に満足。

Finaを済ませ、
インナーテーパー、接着・・・
 と早く作りたかった


そして翌朝

  妻「久しぶりに目が優しいね」



俺はやっぱりバンブーロッドビルダー。



2012.02.17.Fri 釣りに行こう

私のお気に入りの詩。


もう一度人生をやり直せるなら・・・・
今度はもっと間違いをおかそう。
もっとくつろぎ、もっと肩の力を抜こう。
絶対にこんなに完璧な人間ではなく、
もっと、もっと、愚かな人間になろう。
この世には、実際、
それほど真剣に思い煩うことなど殆ど無いのだ。

もっと馬鹿になろう、もっと騒ごう、
もっと不衛生に生きよう。
もっとたくさんのチャンスをつかみ、
行ったことのない場所にももっともっとたくさん行こう。
もっとたくさんアイスクリームを食べ、
お酒を飲み、豆はそんなに食べないでおこう。
もっと本当の厄介ごとを抱え込み、
頭の中だけで想像する厄介ごとは出来る限り減らそう。
もう一度最初から人生をやり直せるなら、
春はもっと早くから裸足になり、
秋はもっと遅くまで裸足でいよう。
もっとたくさん冒険をし、
もっとたくさんのメリーゴーランドに乗り、
もっとたくさんの夕日を見て、
もっとたくさんの子供たちと真剣に遊ぼう。
もう一度人生をやり直せるなら・・・・

だが、見ての通り、私はもうやり直しがきかない。
私たちは人生をあまりに厳格に考えすぎていないか?
自分に規制をひき、他人の目を気にして、
起こりもしない未来を思い煩ってはクヨクヨ悩んだり、
構えたり、落ち込んだり ・・・・

もっとリラックスしよう、
もっとシンプルに生きよう、
たまには馬鹿になったり、
無鉄砲な事をして、
人生に潤いや活気、
情熱や楽しさを取り戻そう。
人生は完璧にはいかない、だからこそ、生きがいがある。

                      P.Fドラッカー最期の詩 



そうそう、忘れてました。この気持ち。

「仕事を休んで釣りに行こう!」



  妻「ひとりで休むつもり?」

  私「・・・・・」(汗)
  




| 19:16 | - | My Concept |

2012.02.13.Mon 何をしているのか?

昔話しから。

道を歩いていると、レンガ積みをしている職人が4人いました。

「何をしているのか?」と聞くと、それぞれが次のように答えた。

 職人1:「レンガを積んでいるんだ」
 職人2:「レンガを積んで壁を作っているんだ」
 職人3:「教会を作ってるんだ」
 職人4:「教会を作ることで、人の心を癒す空間を創っているんだ」

当然、「職人4」の作ったレンガの壁に価値を感じますね。



ところで、kazuは何をしているのか?

 曲げ取りで割った竹棒を真っ直ぐにしている?
 ピンピンに研いだカンナでテーパーに削っている?
 ホコリを避けながらラッピングしている?

 いえいえ、六角竹竿を作っている?

 いや違う、使っていて心地よく感じる
   -キャスティング、ランディング、そしてオーナー癒す-
 ロッドを作っています。
 (正確には目指している)


レンガの壁もロッド製作も同じですが、真の目標・目的は大切です。
  (これがなければ進めませんね)

でも、
 真っ直ぐな曲げ取り、
 ピンピンに研いだカンナで削ったテーパー、
 ホコリを避けてのラッピング。

 これらの工程の積上げで理想の竿は完成します。
 のでこちら(一つ一つの作業)も重要。
 レンガも傾いて積んだら倒れます。

そして、作業(インプット)と目標(アウトプット)
の因果関係を理解し出来上がりをコントロールする事。
これも重要。

まず、自分の作りたい竿のイメージを具体的に持つ。

そして各工程での作業をどうすれば、
竿の出来栄えがどう変化するのかを
イメージする。

 テーパーによる変化
 塗装に違い
 焼入れ具合による差
   ・
   ・
   ・

製作を始めて2年と少し、
作業の精度UPを必死やってきた。
(当然、そしてもっと必要)

今はこの自分の思う竿を具現化するために、
作業(インプット)と
出来栄え(アウトプット)の関係を
自分の理論と肌感覚でつかむ事が大きなテーマの一つ。

う〜ん。難しい。

悩みすぎて更新遅れました

       ・・・言い訳・・・


| 22:26 | - | My Concept |

2012.02.02.Thu 真っ直ぐ

突然ですが、
「真っ直ぐ」てどんな感じでしょうか?

私は四十数年生きていますが、
真剣に考えた事がなかったです。
たぶん、そんな事を真剣に
夢に見るほど考えた事のある人は
あまりいないと思います。
(俺は違うぞー。と言う方いましたらすみません)

バンブーロッドと関わりを持ち始めた、
約2年間で、おそらく普通の方の一生分以上考えました。

  表皮面の凸凹や曲がり・ネジレを取り、
  流れるような真っ直ぐに仕上る曲げ取り

  一直線なのはもちろん、
  ネジレ・左右バランスを取りながら
  真っ直ぐに仕上るブランク、
  そしてグリップ・リールシートの取り付け

  六角ブランクの一面の上に一直線に、
  真っ直ぐに並ぶガイド

ロッド製作はまさしく真っ直ぐが命です。

ただし厄介なのは、
この真っ直ぐ達は、
単純に定規で測れる真っ直ぐではなく、
ロッド全体のバランスの中での真っ直ぐである事。

  利き目を凝らしての確認

  光のあて具合を変えての確認

  ・・・・・

  手を変え品を変え真っ直ぐを確認します。

  でも見れば見るほどわからなくなる。

そう、簡単に見える程度の曲がり・ネジレは論外で、
必死に観察して、
  曲がっているかな?
  ネジレているかな?
  微妙にネジレて見えるけど、どこがネジレているのかな?
  (本当に微妙な状態はどこがネジレか見分けにくいものです)
  それを微調整して真っ直ぐにしたレベルなのです。

でも2年間続けていると、

 始めは見えなかった微妙な曲がり・ネジレ
 が見えるようになり。

 どこがどんなふうになっているのか?
 なかなか見えなかった曲がりやネジレを
 見破るスピードがUPし。

 場面によっては一目見た瞬間に
 どこを修正すれば真っ直ぐになるか?
 見破れるようになった。

でもまだまだなんです。
自分の目指すイメージ(レベル)との差。
見えるようになった分、細かなところが気になる。
そして観察するほど気になる箇所がある。
毎日そんなことの繰り返し。

でも、満足した瞬間に油断が芽生え、
竿のレベルUPが止まり、
むしろクオリティーが下がりだす。

常に高い目標を目指して、
今の状態をKeepできるか。
少しのレベルUPできるか。
そんなものと思っています。

これが私の中での「真っ直ぐ」です



   私「今日はなかなか、カッコいいやろう」

   妻「でも夫婦の関係も油断禁物よ」

   私「えっ、!」


| 18:52 | - | My Concept |


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