先週、焼き入れをやってましたが、その前の工程の曲げ取りについて。
バンブーロッド製作プロセスの中で、重要度で言うとベスト1,2位になるプロセス。
削り工程で繊維をできるだけ切断せず、削るには曲げ取りでどれだけ精度よく一直線にできるか?がポイント。
また繊維をできるだけ切断しないことの意味は、アクションにも大きく影響する、
さらにブランク(エッジ)の美しさにも影響する。竿の良しあしを決める作業。
でも、重要なことほど、難しく、時間も要する。
難しく時間を要する背景は、熱の入れ方を微妙な調整し、入りぐあいを的確に見極め、
微妙な力加減で修正作業をする。
そのデジタルでは表せれないが故に難しいプロセス。
一発で合わせれるか、数回で調整できるか?腕の見せ所でもある。
10年ほど前に下記URLでその様子を記載しているが
曲げ取りのプロセスに1本分、Bat用6本、Tip用6本を完了するのに、
2日間ほど要しているが、現在は3,4時間、もちろん精度も大幅に上がっている。
日々の積み重ねで、日々には気づかないぐらいの変化でも
10年たてば、大きく進化できたのである。
よし!これまでやってきた過去の自分に感謝と称賛して今朝でした。
と、朝からニタニタしていたら、妻から「何?朝からスケベ笑いして」と。突っ込み。
職人にしかわからない自己満足の一コマ。